2024
13
Oct

ブログ, 病気・健康

とびひが痒すぎてツライ話

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9月の頭、皮膚科の先生に「結節性痒疹」と言われたけど「黄色ブドウ球菌にやられちゃってる」とも言われました。
黄色ブドウ球菌にやられて体のあちこちに痒い水ぶくれが増殖。つまりこれって「とびひ」ってやつよね?

きっかけ

先生「原因はね、色々あるの。あせもだったり、虫刺されだったり、かぶれだったり…。それをね、いっぱい掻くからこうなるの!」

全くその通りだった。
夏は露出が増えるので、カミソリですね毛を剃る。
そうしたらカミソリで皮膚が傷つき、痒みを引き起こしたり、腫れたりする。痒くて掻く。
(今思うとこれが「結節性痒疹」)

肘の内側にはあせもができた。虫刺されもできた。
何故か脇腹にもあせものような湿疹ができた。

そのうち両足にできた湿疹から浸出液が出るようになった。
8月の終わり頃のことである。

ケアリーヴで悪化

その時にすぐに皮膚科へ行けばよかったのに、私は絆創膏を貼った。何か所か貼った。
絆創膏は浸出液でひたひたになった。
一部の湿疹はそれで良くなった。
ドラッグストアで「ケアリーヴ」を買ってきた。湿潤療法タイプの絆創膏だ。

湿疹がたくさんあったので、たくさん入ってるスポット用にした。
小さいので、ギリギリ湿疹が収まるか、パッドからちょっとはみ出た。
それを貼って1日もすると、浸出液を吸ってパッドが白くなる。赤い湿疹はパッドの白さで目立たなくなった。パッドはぷにぷにになっていた。
絆創膏をあちこち貼ると目立つけど、これは目立たなくて良いなと思った。
2日ほどで交換してみた。
浸出液はひたひたになっていた。
一部の湿疹は液が漏れそうになっていた。
貼り替えてさらに2日。
赤い範囲が広がっていた。
私はケアリーヴを貼るのをやめた。

日に日に痒い部分が体のあちこちに増えていった。
それらは小さな水ぶくれだった。たいして痒そうに見えないのに、猛烈に痒い。
アレルギー体質ゆえ、毎日抗ヒスタミン薬を飲んでいるのだが、それでも猛烈に痒い。
両手、両腕、脇腹、尻、すね、太もも、痒くて痒くて掻きむしる。
掻くのを我慢しようとして、強く患部を掴む。爪と立てる代わりに強く鷲掴みをした。
強く掴みすぎて、尻と太ももにアザができた。
水ぶくれは簡単に破けて、浸出液が出た。
1日中痒みで思考が支配される。これでは仕事が手につかない。

皮膚科に予約をとった。

両親ドン引き

両親に足を見られた。
「うわぁ!何それ!!」「病院行け!」「虫刺されとかじゃないよそれ!」「ひどい!」
などと大騒ぎ。
「皮膚科行ってくるよ!」

皮膚科で叱られる

10年以上前から通っている皮膚科だ。
厳しいこと言う時あるけど、信頼できる誠実な良い先生…だと思う(レビューは酷評されがちだけど)
患部を見せると…
先生「あなたねぇ、もう何度も言ってると思うけど、掻きすぎ!!
ちなみにテキストだと分かりづらいけど先生は男性です。オネェ言葉でもないです。
先生「仕事中とか…カタカタ…ポリポリ…(PC作業中に掻くジェスチャー付き)ってやってるからダメなの」
私「心あたりが…」
資料を取り出し、見せてくれる先生。
先生「結節性痒疹。原因は色々あるんだけどね、掻きすぎるとこうなるの。難治性。何年もかかる。」
私「ハァ…(結節性痒疹?なんじゃそりゃ!難治性…!?)」
先生「黄色ブドウ球菌にやられてるから、菌をやっつける軟膏出しときます(ここで看護師さんに指示)」
看護師さん、足に軟膏塗ってガーゼ巻いて包帯巻いてくれる。膝から足首までぐるぐると。
先生「包帯巻いてた方が良くなると思うから」
先生「腕見せてみて。ほら、白くてキレイな肌してるでしょ、これが本来のあなたの肌。」
私(白くてキレイな肌…えへへ)
先生「掻かなければ治るから。元の綺麗な肌に。掻いてたら治らないよ」
先生「お酒やたばこと同じよ。たばこ辞めるって言って減らしてる人、『頑張ってはいるんです』って…辞められると思う?」
私「あー(うちのお父さんかな)」
先生「1週間頑張ったからちょっとくらい、1本だけ…って吸っちゃう。そしてまた辞めらんなくなる」
私「あ~!(わかる、うちのお父さんだな)」
先生「そして、なんか咳出るなぁ、痰も出るなぁってなって病院行ったら『肺に影があります』って言われてようやく辞める」
私「あー…(咳と痰、うちのお父さんだな、肺に影は知らんけど)」
先生「辞めれる人と辞めれない人、何が違うと思う?覚悟が違うんだよ」
先生「掻くのも同じ。一切やめないと一生かき続けることになる。治らない。肉まで爪でガリガリほじり返すようになる」
先生「で、あなたは頑張る?掻くの辞めれる?」
私「…ガンバリマス」
先生「1回も掻かないんだよ」
私「…ハイ…(無理ゲーすぎるが選択肢はない)」
先生「よろしい、では痒みを抑えるお薬を出しときましょう。それくらいは助けてあげられるからね」
先生「大変だと思うけど、頑張って」
私「はい!ありがとうございます!」

処方されたもの

  • フェキソフェナジン
  • メキタジン
  • アンテベートとゲンタシンの混合軟膏

朝晩飲む抗ヒスタミン薬と、寝てる間掻くのを防ぐための寝る前に飲む抗ヒスタミン薬。
そして朝晩塗るための強いステロイド軟膏と抗菌薬。

無意識に掻いてる

その日は知人とランチを食べる約束をしており、一緒に韓国料理を食べたり、お外でフルーツジュースを飲んだりした。
その最中、私は無意識に腕を搔いていた。
楽しいおしゃべりをしている間もずっと痒かった。体のあちこちが痒かった。
包帯が巻かれた足を掻くのは我慢できても、露出している腕は簡単に触れてしまうから。
掻いちゃダメなことを話したあと、何度か「掻いてる!」「また掻いてるよ!」と突っ込まれた。これが「かき癖」というものだ。
0回目指すのはなかなか大変そうだ。
人と会ってる時でこうなら、自宅ではもう無法地帯であろう。でも我慢しなくちゃ。

ステロイドのありがたみ

包帯を取ろうとしたら、浸出液が包帯までしみていた。
軟膏を塗るとしばらくの間痒みが比較的落ち着いた。
ステロイド様様である。
そして塗り続けるうちに浸出液も減っていった。
だけど水ぶくれはまだ増え続けている。腕や太ももに飛び続ける。

水疱性膿痂疹

Google検索で症状を調べた感じだと「水ぶくれタイプのとびひ(水疱性膿痂疹)」のようだ。
まさに「飛び火」恐ろしく広がるのが早い。掻くの我慢しててもこれかぁ…。
ネット調べだと、小さな子どもに多い病気らしい。大人は珍しいみたい?
大人でも皮膚の免疫が落ちてるとかかるみたい?
そういえば8月中は変な睡眠リズムで、毎日眠る時間がバラバラだった。そのせいもあるのだろうか…?
掻きむしることは今までの人生何度もあったが、「とびひ」になったのはおそらく初めてだ。
湯舟に浸かるのは避けた方が良さそうだ。家族に感染させてしまう恐れがある。
暑くてシャワーのみにしていたが、もうしばらくシャワー生活になりそうだ。

1週間後

治療開始から約1週間。
当初ジュクジュクしていた場所はカサブタがはがれ、だいぶ良くなった。
しかし新たな水ぶくれ達は勢力を広げ続けている。
ちなみにあせもと虫刺されの方もすっかり良くなった。
尻と脇腹はもう痒くない。カサカサしているのでまだ油断はできないが。
膝から下は猛烈に痒い。
掻くのを我慢するのがツライ。ものすごいストレス。気が狂いそう。
痒すぎて死ぬと思った。
「ひぐらしのなく頃に」で首を掻きむしって死ぬ圭ちゃんを思い出した。
今なら「全然ありえるな…」と思える。

9/14の状態(イラストあり)

特に夕方が最も痒みが我慢できない。
仕事どころじゃなくて、スマホゲーで痒みを紛らわした。仕事をしてたら絶対に掻いてしまう。
ちなみにまだ掻くの0回には届かない。こんなに我慢してるのに。
あまりに辛くて図解してみた。
実際にはこのアングルからは見えない場所(ふくらはぎの横とか)にも飛び火している。

水ぶくれのある所は赤くなって盛り上がり、猛烈に痒い。

お薬変更(ステロイドからプロトピック)

2週間分の飲み薬が無くなったので再び皮膚科へ。
先生「これぐらい乾いていればプロトピック軟膏でも大丈夫そうだね。ジュクジュクしてると使えないけど」
症状が良くなっているからか、この日の先生は上機嫌。ニコニコしてる。
先生「タバコ我慢するより掻くの我慢する方が大変なんだ」
先生「酒もタバコは捨てればいいし、買わなければいいだけ。だけど…」
私&先生「手は無くせないから」
先生「はっはっはっ笑いごとじゃないんだけどね~」
私「ふふっ(足で足を掻くこともできますしね。何度両足をこすり合わせたことか…なんてとても言えねぇ)」
先生「我慢できるのは人間だけだから。動物は我慢できない。だから病気を治せない。人間は我慢できるから、治すことができる。人間だけが病気を治せる」
先生「あ、長ズボン履いてた方がいいよ」
※受診の時の私の姿はロングスカート(足を隠しつつも受診時に足を見せやすい)
 このあと薄手の長ズボンを買って帰った
先生「20日分出しときますね。引き続き頑張って」

調剤薬局にて、今度からジェネリック医薬品以外だとお金が余計にかかるとかなんとかの説明をされた。先発医薬品じゃなきゃダメな理由もないのでジェネリックにしてもらう。
(個人的には先発医薬品を開発してくれる方々には儲かってほしいと思ってはいる。開発費用出してあげてよ偉い人またはお金持ちの人)

プロトピックのジェネリック、タクロリムス軟膏というのが出た。

この軟膏はステロイドのような副作用は無く、安全に長期間使用することができるのがウリである。
ただし副作用として、使い始めの時期はピリピリした灼熱感があるのが難点だ。

夜になり、この軟膏を塗ったあとは痒くて痒くて足をジタバタさせた。寝つくのに時間がかかった。
これか、これが副作用なのか?
我慢するためにスマホでゲームをした。
掻きむしり欲に勝つにはゲームしかないのだ(たまにゲームしてても痒みに負ける)
ちなみに同じアイテムを3つ揃えて消すタイプの整理ゲーム。

夜の痒みへの対抗策

寝る時どうしてこんなに痒いのか。
そうか、毛布に入り、体が温まるからだ!
シャワーで体温まっても痒いもの。
試しに膝から下だけ毛布から出してみた。エアコンから冷えた空気が膝から下に当たる。
少し痒みが落ち着いた。

しかしこんなことを続けられるのも今だけだ。暑い今だけだ。
肌寒くなったら…どうしよう。

プロトピック使用から10日(イラストあり)

水ぶくれは徐々にその輪郭を広げていった。
日に日に大きくなり、隣の水ぶくれと合体してしまうほどに。
そのうちその中心部から治っていき、中心部の赤みは落ち着いてカサブタになった。
皮がぺりぺりとはがれ始めている。

リング状に腫れが残っている。とびひリングと名付けようか。
とびひリングは直径5センチほどまで成長した。

相変わらず水ぶくれのあるところは痒いったら痒い。
痒すぎて疲れた。毎日「疲れた…」と呟いていた気がする。
昔、顔がただれて掻くの我慢してた時も気が狂いそうだった。
でも、こんなに長期間だっただろうか…?

この痒みは拷問になりうるかもしれない。
死ぬほど痒いのに絶対に掻いちゃダメっていう拷問。
殺さず苦しめる拷問。そういう刑罰どうでしょう?

飛び火数えてみた

9/28、あまりに辛くて数を数えてみた。
色素沈着が残ってるとびひ、もうほとんど見えないとびひ、生まれたてのとびひ、大きく育ったとびひ、足の甲からすね、太もも、手指、手の甲、腕を集計した。
およそ70か所。我慢してこれ。
我慢せずに搔きむしっていたら倍どころじゃなかったかもしれないし、もっと大きく広がっていたかもしれない。
「とびひ」って怖いね!!

ティッシュからガーゼに

実は家にガーゼがなかったので、ずっとティッシュで代用していました。
両足合わせて4枚を朝晩。
掻いたりしてしまうと、簡単にボロボロに破けてしまうのが難点。

ちなみに浸出液が多い時は傷あてパットを気になるところにあててました。
くっつかないので、はがす時にカサブタがべりっとはがれないので良いです。
何故か家に3袋ほどストックがあったので助かりました。
ダルマ薬局のシールが貼ってあって、だいぶ古そうだったけど…中身はキレイでした。



ガーゼ買うついでにLサイズの包帯も一つ買いました。
片足分しか巻けませんでした。


そして翌日に新しい包帯もボロボロになりました(搔いてしまいました)

60点

薬が無くなったので皮膚科へ。もう10月だ。
治療開始してから1か月が経過した。
とびひリングのほとんどは赤みが消え、その中心は皮膚がぺりぺりはがれ続けている。
はがれた所を掻き壊してしまい、また湿疹になってしまった場所もある。痛い。

先生「60点」
私「??(いいのか悪いのか反応に困る点数だな)」
先生「皮膚の固い所がだいぶ減ったね。赤くなって固いところは黄色ブドウ球菌で炎症起こしてるところ。柔らかくなったところは菌がいなくなったってこと。これで60点」
私「なるほど…?」
先生「炎症落ち着いても3か月くらいは痒みが襲ってくると思う。それはアレルギーとかじゃなく、記憶によるものだから。司令塔の細胞によるものだから。そこで掻いちゃうとサイトカインっていうのが出て、またブアァーッと湿疹出て逆戻り。台無し。」
私「なるほど記憶が…」
先生「大体3か月。3か月我慢すれば良くなるから。タバコも同じで3か月辞めれたら、なんだこのマズイのってなる。それと同じ」
私「3か月…(掻くのやめたら掻くのも快感ではなくなるんだろうか…???とてもそうは思えないけど)」
先生「痒みが出なくなって色素沈着のみになったら100点。そうなったらもうここ来なくていいよ。その方がいいもんね」
先生「色素沈着は半年は残ると思うけど」
私「ですよねぇ~(そんな気はしてた。全然消えないもん最初のとびひ跡)」
先生「もう少し頑張ってみて。かゆみ止めの飲み薬は大丈夫そうなら減らしてっていいから」

現在

搔くの0回を目指して治療を続けているものの、0回だった日はたぶん1日くらいしかない。
毎日どこかは掻いてしまう。
右足は0回だったけど左足は掻いてしまったとか。
両腕はそれほど広がらなかったのでほぼ痒みを感じなくなった。たまに痒くなるけど。
左手の中指のとびひは地味に小さく広がっている。
掻かなくても、シャンプーの時などに水ぶくれを潰してしまうのだ。
最近は浸出液があちこち付かないように、ガーゼと指用の包帯を付けて眠ることにしている。
切って使える包帯が便利です。

今日もこの記事を書きながら、何度搔いてしまったか分からない。
どうしたら我慢しきれるのだろうか。
いっそのことずっと眠っていたい。寝てる間は痒みを感じずにいられるから。
大きく育ったとびひリングは消えつつあるけど、また新たなとびひリングは誕生している。
プロトピック使い始めの頃よりは痒みレベルはマシになった。
これから乾燥しやすい季節だ。黄色ブドウ球菌は弱まるかもしれないが、肌が敏感になる。
3か月後100点を迎えることができるのだろうか?
それはこれからの頑張りにかかっている。


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