2024
26
Dec

日記, 病気・健康

謎の湿疹=遠心性丘疹性紅斑?

軟膏とガーゼ

これは痒くて痒くてたまらない両足のその後の記録だ。
↓前回

12月末現在、赤みも腫れも消え、色素沈着と少しの痒みと皮膚のガサガサのみとなった。
治る過程で皮膚がぺりぺりとむけまくったので、皮膚は薄く、ガサガサして非常に敏感な状態になっている。
治療は一応終了し、保湿剤のみ塗っている。長かった…。
これまでの経過を覚えてる範囲で記録したいと思う。

ガーゼの消費が多い

湿疹は両足のあちこちに飛んだ。
良くなってきたと思っては、また別のところに赤い点が複数出現し、それがまた大きくなってリング状になり、5センチくらいの大きさになると自然にまた治っていく。
それを繰り返しているため、発症した皮膚の範囲が日に日に広がっていく。
軟膏を塗る範囲が、最初の頃よりも明らかに広がっていた。
そして、30cm幅のガーゼを両足に毎晩巻いていく。
最初の頃は「ガーゼ余るかもなぁ。5Mでいいかなぁ」なんて思っていたけれど、次第に10Mを買うようになり、「この10Mでもまた足りなくなるんだろうなぁ…」という諦めの感情になった。
一体何Mのガーゼを消費しただろう。数えるのが怖い。

数えた。65M買った。

くらしリズムの10Mのガーゼを愛用してました。
軟膏使い切った記念に撮った写真です。

結節性痒疹

11月の頭、薬が無くなったので病院へ。
相変わらずひどく痒い。そして前回の診察の時より悪化していた。
赤みが広がっている。
搔くのは頑張って我慢するようにしていた。
でも、仕事中などストレスを感じた時に無意識に掻いてしまうのだけは辞められなかった。
気づいたらすぐに止めるようにしているけれど、数秒は掻いてしまっていた。

先生は患部を見ると、呆れたようだった。
先生「もう何回も言わないけどね。掻いてたら治らないよ。一生そのまま」
先生「『ふーん、そう。じゃあ薬出しときますね』で終わりになるからね」
私(冷たい…。こういう所がレビュー低評価受ける原因か)
先生、両足をこすり合わせながら
先生「仕事中とかに…ああ痒いなーって、こうやったり。」
先生「掻くのダメだからって叩いたり」
私(どっちもやってたわ)
先生「女の人はこうやって…すぐ気になって触るけど、触ったらダメよ。触るから治らない。男の人は触らないから治るのが早い」
※顔をぺたぺたとお化粧をするような仕草をマネしながら
私「触るのもですか…(毎回思うけど掻きすぎ患者の解像度が高い。よくわかっていらっしゃる)」
先生「禁煙しようとして、『先生、私頑張ってるんです。1日2本しか吸ってないんです』って言ってる人、タバコ辞められると思う?」
私「辞められないですね…」
先生「それと同じよ」
私(うぅ…今なら私、その気持ちが分かる。私頑張ってるんですよ、1日2回くらいしか掻いてないんです…って。すごく我慢してるんですよ、これでも…)

先生、本を取り出して、あるページを見せる。
先生「結節性痒疹。難治性。治療に何か月も何年もかかる」
先生「一切搔かなければ、治ることもある」
私(聞いたことない病気だ。難治性…?でも私の湿疹とちょっと見た目が違う気が)

参考サイト↓

先生「温泉とかで…『わぁ、あの人の足見て。うつるんじゃないかしら…やだぁ』ってジロジロ見られたりするの嫌でしょ」
私「はい…(温泉に入らなくても別にいいけど、ここは話を合わせておこう)」
先生「この赤く腫れてるところ、この皮膚の下に痒みの記憶を持つ細胞がいるの。そこを掻いちゃうとサイトカインっていう物質が出て、次の湿疹がまたブアアァァーッって出ちゃうの」
私(この前赤いところにはブドウ球菌がいるって言ってなかったっけ…?どっちなんだ)

先生「前に出したステロイドまだ残ってる?」
私「はい」
先生「1週間だけステロイド塗って、そのあとプロトピックに切り替えて。1週間くらいなら副作用も心配ないから。仕切り直し!じゃあ、掻かないよう頑張って」

お薬一部変更

この日からフェキソフェナジンからデザレックスに変えてもらった。
私は鼻炎持ちなのだが、フェキソフェナジンでは弱すぎて、以前耳鼻科の方で色々試してデザレックス(+モンテルカスト)で落ち着いていた。
痒みにはフェキソフェナジンの方が効くとのことで9月から変えていたが、後鼻漏とそれによる喉の痛みが2か月続いており、気になっていたので変えてもらったのだ。

これによりトラネキサム酸でも治らなかった喉の痛みは治った。やはり風邪とかではなく鼻炎が原因だった。

塗り薬の方は前回と同じで細菌をやっつける薬とプロトピックの混合薬だった。

不安と絶望

私はとても落ち込んだ。
次また悪化したりしたら、次は見捨てられるかもしれない。
そして初めて聞く「結節性痒疹」という病気。
もしかしたら一生治らないかもしれない。
一生ひどい痒みに悩まされ続けるかもしれない。
見た目が醜い以上に、耐え難い痒みの方が悩みがでかい。
未来に希望なんてないと思った。
生きてても楽しくない。生きていたくない。痒い。疲れた。
もう死のうかな。もう嫌だ、疲れた、死にたい。
そんなことを毎日考えていた。

痒みで眠れないある夜、
「首つって死にたい」
思わずGoogle検索にかけた。
昨今の検索やSNSは、こういった希死念慮を検索したりすると、相談先が表示される。だがそういう助けは必要としていない。
下手な励ましはいらない。
私は同じような苦しみを味わってる人の言葉を見たいのだ。

そこには首吊って死にかけた人の体験談を見つけた。
死に損なった人は、肉体的に大きな苦しみを味わうことになる。
それらを眺めているうちに、恐ろしくなった。
死に損なって今より苦しい思いをするのは嫌だ。
苦しさから逃げた先がより苦しいなんて地獄すぎる。
積極的に生きる気分にはなれないけど、積極的に死ぬのもやめとこうと思った。どうせいつかは死ぬし。

ちなみに結節性痒疹やとびひ、自分の症状についても何度も検索をして調べた。
とびひが何か月も続くなんてありえない…らしい。
耐性菌の黄色ブドウ球菌なのか、それとも先生の言うように結節性痒疹なのだろうか。

我慢する日々

ステロイド使用の一週間は一度も掻かなかったはずだ。
でも激しい痒みは、何度も襲ってくる。
1日中足のどこかは痒い。
掻かずにいても、赤いリングは広がるし、水ぶくれはできるし、水ぶくれは知らないうちに破け、黄色い汁が出る。
正座をするのは避けるようにしていたが、足をどこかにぶつけてしまったり、膝立ちで掃除や片付けしているうちに患部を圧迫して潰してしまったのだろう。
でも膝立ちせずに生活するのは難しすぎない?
ガーゼを外すたびに絶望した。
ガーゼに付着する黄色い汁が固まったもの。
広がる赤みと腫れ。
搔いてないのにどうして…?

希望の兆しと絶望と

なかなか治らなかった左手の中指がようやく治った。
腕と足の甲も治った。色素沈着はあるけれどね。

しかし足は良くならない。
しかも頭脳労働を始めた途端、頻繁に掻いてしまう。
ちょっとしたストレスでも掻いてしまう。
2週間我慢したのに…。
掻いてしまったせいで炎症悪化、余計痒くなる。
そのためまた掻きむしってしまい、湿疹が3倍くらいに腫れあがった。あーあ…。
そしてその1週間後、詐欺電話がかかってきたストレスでまた掻きむしる。
ホントにストレスは敵だ。

原因不明の別の湿疹だった…?

それから数日一回も搔かなかった。
そして病院へ。
赤いしリングだし黄色い汁は出るしで、あまり良くなっていない。

先生「…少しは良くなったのか…。掻きすぎの湿疹は無くなったね」
私(マジで…!?頑張った甲斐があった)
先生「体の方はなんともないの?」
私「体は大丈夫です。足だけで。手も腕も治りました」
先生「うーん…これは結節性痒疹じゃないかもしれないね」
先生「環状紅斑かもしれない」
私「カンジョウ…???(また知らないの出てきた)」
先生「男の人、体にできることが多いんだけど…。足にできるのは珍しい。ちょっと写真撮ってもいい?」
私の両足の写真を複数の角度で撮る先生。

先生「大きい病院で検査してみないと確定できないんだけどね…。原因不明だね。」
私「(とびひでもないってこと…?)検査しないと治らないってことですか?」
先生「そういうことでもないけど」
先生「2年前に顔にも原因不明のできてたよね」
私「あー」
先生「あれに似てると思うんだよね}
私(そうか…?全然違うと思うけど)
先生「ほら、輪っかになってる」
私「はぁ…(輪っかに見えなくもないが、あの時は白ニキビの集合体みたいなのができて、徐々に広がって自然に消えて、2か月後にまた現れて消えて…を繰り返してたんだよなー)」
私「なんか知らないけど治りましたね」
先生「治したんだよ。ステロイドで、無理やり」
私(そーだったのか…)

先生「んー…色々反応しやすい体質なのかな。最初は湿疹だったんだけど、途中から違うのに変わっちゃったのかな」
私(掻きすぎ→とびひ→謎?)

先生「一番強いステロイドで試してみましょう。それでダメだったら大きい病院紹介します。1~2週間ぐらいだったらステロイド使っても大丈夫だから。それ以上はダメだよ」
私(前回も強めのステロイドだったと思うけど、さらに上の最強ステロイドか…。どうせまたダメなんだろうな。検査することになったら忙しくなるなぁ。今後の予定ちょっと考え直そう。)

私は弱気になっていた。
病名のハッキリしない皮膚病。
不安でしょうがなかった。いっそすぐにでも検査した方がいいんじゃないかとも思った。
色々ネットで検索してみると、癌やその他内臓の病気が原因でそのような皮膚症状が出ることもあるという。怖い。
色々検索して「これだ」というものにたどり着いた。
遠心性丘疹性紅斑
おそらく先生が言っていたのはこれだ。
症状は非常に酷似していた。
原因はやはり不明らしい。

最強ステロイドパワー

最強ステロイドは、基剤に親水クリームというのを用いたものだった。白いクリーム状で、保湿力が高いように思える。
調べてみると、痒みを軽減させる作用もあるらしい。
石鹸で洗ったあともぬるつきが残るくらいにはカバー力がある。

毎日塗っているうちに、赤み、腫れが引いてきた。黄色い汁も無くなった。
ステロイドが効いてる間は痒みも落ち着いていた。
朝晩と塗った。
新たな赤い点があればそこにもステロイドを塗った。
結果、新たな赤いリングは生まれなくなった。
さすが最強ステロイド。
効果は抜群だ。

受診

1週間経過し、腫れはすっかり無くなった。
先生に見せに行った。
私「良くなりました」
先生「(皮膚が)柔らかくなったね。ステロイドが効いてよかった」
私「よかったです!」
先生「もう1週間塗って。そのあとは保湿剤に切り替えていいから」
先生「ぶり返さなければもう来なくていいよ。またぶり返すようだったら来て。紹介状書くから」

改善の喜び

これまで、布団に入って体が温まると、痒くて眠れなかった。
だから足を布団から出して寝ていた。
寒くなってくると、靴下をはいた上で足を出した。
さらに寒くなってくると、一旦温まってから毛布だけかけて、掛布団は足にかけないようにしていた。
それが、足を出さなくとも眠れるようになった!!

これまではシャワーを浴びるだけでも痒くなり、最後に冷たい水でしっかり足を冷やす必要があった。
そんななので湯舟につかることもできなかった(絶対搔く自信があったから)
だけど痒みが我慢できる程度になり、これなら入れるかも…?と思えた。
そして恐る恐る入浴。温まる。やっぱり寒い時期はお風呂ですよ。
恐れていた痒みも、それほど酷くはならない。全然我慢できる。痒いっちゃ痒いけど。掻き癖を克服した成果だ。

薬塗って包帯を巻くのにいつも20分近くかかっていて、毎回湯冷めしていたのだけど、しっかり温まることができて湯冷め前に包帯を巻き終えることができた。

現在の様子

ステロイド期間は終わった。
赤く盛り上がっていた場所は赤茶色になっている。
ステロイドを塗っている間、皮膚がぺりぺりとはがれ、皮膚のカケラがハラハラと落ちた。
一通りはがれ終わった感じがする。
でもまだ肌はガサガサしていて痒みが残っている。
しかし新たな湿疹の種となりそうな赤い点は無い。
おそらくこれで戦いは終わるだろう。
しっかりと保湿をして、皮膚の回復を待とう。

やっと包帯生活とおさらばだ!
…と思ったけれど、包帯なしだと毛布などに触れた時、痛みや痒みを感じて不快なため、また包帯を巻くことにした。
ガーゼはいらないだろう。たぶん。
包帯巻いても痒いけれど。毛布との摩擦よりはマシだ。
このままぶり返さず治ってくれることを祈る。

結局何が原因だったのか分からなくて、また何かのきっかけでぶり返すんじゃないかと思うと不安だけど。
とりあえずは良くなってよかった。

父も同じ皮膚科に

私が足の痒みで苦しんでいた頃、父は背中が痛いと言っていた。
背中に大きな粉瘤らしきできものができていた。
そしてめちゃくちゃ臭かった。
梅干しのような、お尻の匂いのような変な臭いが、リビング中充満していた。
とてもそこで食事をする気になれず、自室でご飯を食べた。
私には「病院行けー」言うくせに、父は「病院怖い」とか言ってずっと放置していたのだ。
やっと大きな病院へ向かったものの、「紹介状がないとダメ」とのことで、私のかかっている皮膚科に行くことになった。
手術の予定が無事に決まったものの、それを待たずに背中のできものが破裂した。
父は1日中寝てばかりいるのだけど、寝てる間に背中がビシャビシャになっていた。
背中から膿らしき物が、次から次へとあふれていた。茶色かった。傷パッド1枚じゃもたない。2枚でも足りない。
それは酷い悪臭で、嘔吐物のようだった。

ある日脱衣所が嘔吐物臭で充満していて吐きそうになった。
消臭スプレーを撒いてみたが、効果時間は数分といったところで、すぐに悪臭に戻った。

翌日緊急で手術してもらったらしい。
母の証言によると、お椀1杯分くらい内容物が出てきたらしい。

父は顔にも謎のできものがあり、結局大きな病院へかかることに…。
そして皮膚生検。
私が受けるかもしれなかった検査だ。まさか父が受けることになるとは。

 

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA