2024
7
Jul

感想(動画・本)

4~6月(2024年)に読んだ本

本

読書記録。ネタバレ含む。

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藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス: ミノタウロスの皿 (1)

「ミノタウロスの皿」
主人公が漂着したのは、牛(ズン類)が人間(ウス)を育てて食べる星だった。
主人公はミノアが食べられてしまうことが我慢ならなくて、あの手この手でやめさせようとするが…。
文化の違い・価値観の違いについて考えさせられるような作品。正反対の考えを持つ人と分かり合うのは難しい。
『彼らには相手の立場でものを考える能力がまったく欠けている』という主人公の言葉は見事にブーメランなんだよなぁ。
ミノアは美味しく食べてもらうことが名誉で、主人公にも自分を食べて欲しがっていたのに、主人公はミノアを食べることなく去っていった(でもステーキは食べる)
首だけになっても意識は残るとはなかなか残酷…。

「カイケツ小池さん」
ラーメン大好き小池さんかな?
こういう人、Twitter(X)にいっぱいいるよね。

「ドジ田ドジ郎の幸運」
ゴンスケ!?
これまでの不運の埋め合わせに幸運が訪れる話。爽やかなハッピーエンド。

「ボノム=底ぬけさん=」
底抜けのお人よしは敵をも味方にする。

「じじぬき」
ばあさんいい人すぎないか…?ぶたれて懐かしいって。

「ヒョンヒョロ」
巨大うさぎが小さい子供をヒョンヒョロを返さないと誘拐すると脅迫してくるのだが…。
ヒョンヒョロって一体何~!?そしてラスト。
ちゃんと話を聞いていれば回避できたかもしれないのにね。
彼以外は全員誘拐されちゃったのかしら。ちょっとホラー。

「自分会議」
一番ちっちゃい子が可哀そう。過去を変えようとしちゃいけないのだ。

「わが子・スーパーマン」
正義と悪は紙一重。

「気楽に殺ろうよ」
食事は人前で見せられない恥ずかしいことで、性的なことは公衆の面前でやっちゃうのが当たり前の世界になってしまう話。
社会全体の価値観が変わってしまえば、人の考え方も変わっていくのだろうなぁ(変わらない人もいるだろうけど)

「換身」
魂入れ替わっちゃう話。
2人が幸せそうで何よりです。

「アチタが見える」
予知能力のある娘ちゃん。
ラストのオチ、両親が違うということは、二人とも五十嵐さんのようになってしまうということ!?
ちょっとホラー。


Nighty night〜少女主義的水彩画集VIII 

たまさんの画集。
たまさんが見た夢を元にした物語も収録。
かわいいけど不気味、ちょっとグロかったり、ちょっとエロかったり。
可愛い絵が好き!でもダークな世界観も好き!な人にピッタリの画集。


お姉さんは女子小学生に興味があります。 (11) 

10巻でおしまいと思ってたので、11巻が出て嬉しい!
小悪魔な小恋ちゃん可愛い。照れるセンパイも可愛い。
相変わらずみのりは変態で、でも表向きは素敵なお姉さん。
花嫁姿の幼女だらけの結婚式、幸せいっぱいで良かった。
小恋からの誓いのキスからのみのりからの誓いのキス尊い。感動した。
中学生以降の小恋ちゃんも見てみたいような、このままでいてほしいような複雑な気持ち。


僕はお姉ちゃんのおもちゃ 1

冴えない男子中学生あいらが、義理のお姉ちゃん(ギャル)にデコられてしまう話。女装男子もの。
強引にデコられてしまうあいら、女装似合いすぎ、可愛すぎ!
女装を通して、あいらが前向きになっていく感じも良い。


メイドインアビス

1~5巻を一気読み。
アニメ版よりも、冒頭の冒険に出るまでの話が丁寧に描かれている印象だった。
アナログっぽい質感だけど、デジタルっぽい線もあり、何で描いているのか気になる。グレースケール&フリーハンドのコマ枠が独特で、ファンタジーな世界観に合っている。
ナナチの香ばしい香り、かいでみたい。モフりたい。


空の音色(1)

姉夫婦が事故で亡くなり、姪っ子を引き取ることになった独身漫画家の話。
音色ちゃんが可愛い。
卵焼きの味付けで悩むシーンがあった。ちなみに私は卵焼きは甘いのしょっぱいのどっちでもいける口。どっちかというとしょっぱい卵焼きのがご飯が進むので好き。
ご近所さんの自称会社員は、なんとなく漫画編集者な気がする。そしてそのうち主人公の担当編集になりそうな予感がする。そしてゆくゆくは音色ちゃんのパパになるんじゃないかと期待しています。


とんがり帽子のアトリエ(13) 

妖精の羽根をつけたココちゃんかわいい。
大勢の人がいるところが怖い、人目の付かない所が落ち着くの分かる。
避難場所に仕切りがあると安心できるってのは、現実世界もこの魔法の世界も同じなんだなぁ。
アガット、「役に立たない魔法」って言ってるけど、十分役に立ってると思うなぁ。喜ばせたり、楽しませたり、ちょっとした癒しも、不安な状況では必要な物だもの。それはそうといい笑顔してる。
生首でドヤ顔のココちゃんかわいい(笑)
救いたい気持ちと禁忌魔法、良い落としどころが見つかって良かったね。
だけど「助けることができない」ってどういうこと!?続きが気になる。


新装版 まんが道 2 

立志編1。内容は一部1巻と重複。だから分厚いのかな…?
何もアイディアが出ない時、映画を見に行ったり、お気に入りのスクラップブックや雑誌を眺める道雄。やはりインプットは大事なのだなぁ。
道雄の描いた「小さな拳銃王」は、のび太を彷彿とさせる。のび太は射撃が上手いという設定は、F先生がこの漫画から影響を受けてできたのかもしれない。
漫画か就職かで悩む道雄。漫画家志望の学生あるあるの悩みだろう。


新装版 まんが道 3

立志編2。
卒業試験、そして「ユートピア」の完成。出版社への持ち込み。
この時代はアポ無しで持ち込んでも見てくれるのね。
ついにあのトキワ荘の登場!
卒業を目前にして、衝撃のニュース!
そして就職する2人。1日で辞める才野。一体何があったんだ…。
図案部の先輩は良い人そう。
定規の下に置く四角い金属、初めて見た。


新装版 まんが道 4 

552ページという大ボリューム。余裕で自立する分厚さ。
新聞社の図案の仕事が順調な道雄。そして足塚茂道の最初の単行本!
初めてのボーナス(給料の2倍近く)に単行本の原稿料(ボーナスの3倍)。なんとも羨ましい。
初任給が7千円で、まんが道が描かれた頃の金額だと12~13万円相当。令和ならいくら相当になるのだろうか。1000円で2人で豪遊(映画と食事)…現代なら映画も見れない金額だけど、当時はどんだけ物価が安かったのか…。このまま物価高が続いたら、1000円の価値はもっと落ちていくのだろうなぁ。と漫画本編とは関係ない部分に思いを馳せてしまう。
図案部から学芸部へ異動になる道雄。ラジオ欄を担当することになるが、大きなミスをしてしまう。この時代は全部手書き…?コピペもできないし、誤字脱字は普通に起こりそう。でも1日丸ごとずれたラジオ欄は、そりゃ苦情の電話もくるわな。
道雄の周りには嫌な奴もいるけど、才野という最高の同士がいるし、激河という熱いライバルもいるし、職場の上司も良い人だし、親も優しいし、なかなか恵まれている気がする。
道雄はわりとどこにでもいそうな漫画好きの青年で、ものすごい才能があるわけでも(全く無いわけでもないが)、桁外れの努力家ってわけでもない(もちろん彼なりに努力しているが)ところが共感しやすくて良い。


#新人漫画家と編集者 SNSでバズ連発の漫画家が教えるヒット術 

字が大きめ。
対話形式の文章なので読みやすい。とっつきやすい。
漫画メインの本かな~?と思って買ったんだけど、漫画はほとんど無く文章がメインだった。
真新しい情報は少なく、大半は分かってるor知ってる内容であった。
新人漫画家さんや漫画家志望さんには良いのではないだろうか。
この本を読んだからといって、ヒット作が描けるわけではないけれど。
何が当たるかなんて、世に出してみないと分からない。雑誌のアンケが低くても単行本出したら大ヒット!とか、バズっても売れるかどうかは別とか。
バズる作品よりも、手元に置いておきたい作品を作っていきたいと思った。


猫の診察で思いがけないすれ違いの末、みんな小刻みに震えました

めちゃくちゃ笑った。
ちょっと変な人(著者)が、言葉足らずで誤解を与えてしまい、結果的に周囲を笑いの渦に巻き込んでしまうような話が多かった。
声を出して笑ってしまう本。電車や病院の待合室や授業中に読んではいけない。
私は夜眠れない時に読み進めた。眠れなくて鬱々としてきた時に読むと、鬱な気分が吹き飛ぶ。
笑いすぎて余計眠気が飛ぶかもしれないが、鬱々とするよりは良い。オススメです。


毒と薬の蒐集譚

医療系雑貨生みたて卵屋さんの、緻密なイラストや美しい雑貨の写真を眺めなら、世界中の毒や薬の知識を旅物語形式で読める本。
写真にある雑貨は、生みたてさんが実際に作って販売している商品だ。どれも素敵である。
魔女的なアイテム(魔法少女ではなく)が好きな人には是非お勧めしたい。
文章は、知らない単語(地名・植物・鉱石等)が多く、読むのに苦労した。少しずつ読んだ。
情報量がすごいので、一気には読めない。
イラストが結構たくさん載っているので、それを眺めているだけでも楽しい。
読みながら、世界中を旅行したような気分になれた。
気になった物(毒や薬)はネットで調べるとさらに理解が深まる。
辰砂(賢者の石)、ソコトラ島、メキシコのペヨーテ(サボテン)が特に気になった。面白い。


 

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